王様ゲーム
2010/10/22 11:40:41
おはようございます。
今日は何を書こうかなぁーと思いましたが”毎日ブログを書く“となると、なかなかブログの”お題“が見つかりませんので、今回は今読んでいる『王様ゲーム』という金沢伸明さんの本を下手くそながら紹介したいと思います。
『王様ゲーム』と聞くとパーティーゲームを思い浮かべますが、この本はそういった『王様ゲーム』ではなく、もっと恐ろしいホラー作品になっています。
舞台はとある学校…突如、『王様』と名乗る謎の人物から『王様ゲーム』という件名のメールがクラス全員に届きます。
『これはあなたのクラス全員で行なってもらう王様ゲームです。王様の命令は絶対なので、24時間以内に従って下さい。※途中棄権は認められません。命令に従わなかった場合は罰を与えます』(『王様ゲーム』本文より抜粋)
生徒たちは最初のうちこそ面白半分で遊んでいましたが、やがてメールに従わなかった者が王様からの“罰”によって次々に不可解な死を遂げていきます。そして深夜0時には王様からの新たな命令が…そうやって次々にクラスメイトが死んでいくという物語です。そして、この恐ろしいゲームを終わらせるべく、王様ゲームの謎に迫ろうとするのが金沢伸明という本の著者と同じ名前の主人公です。
さて感想はというと、死と恐怖に直面した時の人間の醜い本性や友情、愛、そして自らの命を助けるために他の誰かを犠牲にしなくてはいけない葛藤等が書かれていて、その部分については大変面白いです。
ただ、“毎回王様からのメールが送られてきて誰かが死ぬ”という展開は単純に感じますし、主人公の伸明君の行動も“探偵役”としては短絡的でこのあたりにもう少し読者を楽しませる工夫が欲しいなぁと思いました。後グロテスクな描写が苦手な人にはお勧めできません。
今、後編に当たる『王様ゲーム 終極』を読んでいます。はたして明伸君は『王様ゲーム』を終わらせることが出来るのか?そして、誰が、何の目的でこのゲームを行なっているのか?今後の展開に期待します。
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