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甲賀忍法帖

急に寒くなりましたね。
昨日までの春の陽気が嘘の様な冷え込みに自分の身体が驚いています。
 さて、皆さんは山田風太郎という作家をご存知ですか?
書いておいて何ですが投稿者もあまり知りません。俺が山田さんの作品に出合ったきっかけは、数年前に放映されたある映画でした。
 その映画は伊賀と甲賀の超人的な必殺技(忍法)を操る忍びたちが徳川家康からのある命を受け、戦う物語でした。
 映画の感想はと言うと、伊賀方と甲賀方どちらも超人的な忍法を持っているにもかかわらず、結構あっさりと決着がついて忍者がバタバタ死んでいくのであまり面白味を感じませんでした。
 その映画のホームページを見てみると、『甲賀忍法帖』の名前があり、原作はもっと面白いかもしれないと思い、映画の原作であるその本を購入しました。その甲賀忍法帖の作者こそ、山田風太郎さんです。
 物語は…
~慶長十九年。七十三歳の徳川家康は、愚鈍な兄・竹千代か聡明な弟・国千代のどちらに秀忠の跡を継がせるかを悩んでいた。懊悩の末、家康は一つの方法を選ぶ。それは、先祖代々の宿敵、甲賀と伊賀の忍者たちによる戦いだった。両派から精鋭十人を選び、二人の息子の代理として戦わせる。勝った者が、次の徳川家を担うのだ。家康の厳命のもと、長年の休戦宣言は解かれた。~(インターネットより抜粋)
と言った感じです。
 この作品の(というより風太郎さんの忍法小説の)特徴は忍者達の使う奇想天外な忍法にあると思います。塩に溶ける忍者、壁や地面に擬態する忍者、不死身の忍者、身体から流れ出た血を用いて血の霧を発生させる忍者等、様々な『忍法』を駆使して壮絶な死闘を演じます。そんな最中にありながら伊賀組の頭領と甲賀組みの頭領だけは恋仲にあり、両派の和睦を願って奔走します。一見荒唐無稽な話にも見えますが、そうした忍者たちの戦いと実際の史実が結びついているのだから見事なものです。ただ、こうした荒唐無稽な物語を好きになるのかならないのか、という点で評価は分かれると思います。
 しかし内容的には映画より濃いものになっていると思います。特に四百年に渡りいがみ合う一族の中で、報われないかもしれないと思いつつ、恋に落ちてしまった二人の頭領の葛藤と悲しい恋の行方…このあたりは映画では余り描かれていなかったので、ここに注目しながら忍法合戦を楽しんでもらうことが出来れば、この物語を面白く読むことができると思います。
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